【第3回】「マタ垢ルール」「ママ垢ルール」って本当にあるの?ネットマナーとの境界線

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ママ垢・マタ垢界隈のルールやSNSマナーの背景を考察するイメージ画像 SNS・ママ垢文化ガイド

「マタ垢ルール」「ママ垢ルール」――この言葉、どこかで見たことがある人も多いはず。 「惚気禁止」「食べ物投稿NG」「妊活垢に絡まない」など、さまざまな“暗黙のルール”がSNS上で語られています。

でも、実際のところそれって本当に「ルール」なの? 現役ママ垢運用中の筆者が、これまで界隈で見てきたリアルをもとに、マナーと自衛の境界線を整理します。

そもそも「マタ垢ルール」とは何?

マタ垢(マタニティアカウント)でよく言われる“ルール”には、次のようなものがあります。

  • 食べ物の写真を投稿しない(つわり中の人への配慮)
  • 妊娠アプリのスクショ投稿を控える(週数ネタバレ防止)
  • 妊活垢に交流申請しない(心情配慮)
  • 経産婦は初マタ(第一子妊娠者)をフォローしない
  • 惚気投稿は禁止・旦那の愚痴はOK

ただしこれらはすべて非公式な“界隈マナー”。 あくまで一部の人が気を配っているだけで、「守らないと攻撃される」ほどではありません。

由来は“思いやり”から始まった

たとえば「食べ物写真NG」は、つわり中に食べ物の画像を見て吐き気を感じる人がいることがきっかけ。 また、妊娠アプリのスクショ投稿を控えるのも、「来週この画面になるのが楽しみ」という人へのネタバレ防止として広まりました。

つまり、多くのルールは他者への共感・配慮から生まれたもの。 ただしSNSの流れが速く、「いつのまにか“義務”のように扱われている」こともあります。

ママ垢で言われる“ルール”も実は曖昧

  • 子どもの成長や自慢投稿は控える
  • 夫婦仲良し投稿・ブランド自慢は避ける
  • 完全母乳や自然妊娠の報告などは、受け取り方が分かれやすい
  • 義実家・義両親へのポジティブな投稿は避ける
  • 旅行・デパコス・おいしい食事投稿は“マウント”と取られがち

こうした傾向も、「見たくない人がいるかもしれない」という自己防衛や、共感を得やすい投稿を意識した結果であり、公式なルールというわけではありません。

“ルール”がトラブルになるパターン

  • 特定の考えを押しつけて他人を責める
  • 違反扱いして引用・晒し・批判を行う
  • 「配慮が足りない」と集団で攻撃する

界隈の平和を守るつもりでも、過度な正義感は逆にSNSトラブルの火種になります。 筆者が見た範囲でも、「ルール警察」が発端のSNSトラブルは少なくありません。

例えば、専業主婦とワーママ、完全母乳とミルク育児、保育園と幼稚園・自宅保育、子どもの性別や早生まれなど、育児テーマによって考え方の違いが出やすい場面もあります。

それぞれの事情や価値観があるからこそ、正解はひとつではありません。互いを比べるより、「おつかれさま」と声をかけ合える関係でいたいものですね。

本当の“マナー”とは何か

マナーとは、相手を不快にさせない配慮のこと。 一方で「他人の価値観を矯正する行為」はマナー違反です。

誰かが自分の基準と違う投稿をしていても、リムーブ(フォロー解除)やミュートで距離を取れば済む話。 ルールを“押しつけないこと”こそ、現代SNSのマナーと言えます。

ステマ規制やPR表記は別の話

注意したいのは、「マナー」と「法的なルール(規制)」は別物だという点。 最近はステマ規制強化により、企業案件・紹介報酬投稿には#PRや広告表記が義務になりました。

詳しい見分け方やグレー投稿の例は「PR・アフィリエイト投稿の見分け方と注意点」で解説しています。 マナーの問題ではなく、消費者保護の観点から法律で決まっている部分です。

筆者が感じる“いまの界隈”

筆者がマタ垢を始めた2022年と比べても、マタ・ママ垢界隈は大きく変わっていません。 多くの人が「合わない投稿は見ない・関わらない」という大人の距離感を身につけていて、 ルールよりも共感・励まし・情報交換が中心になっている印象です。

ママ垢・マタ垢は「自分の居場所を作るツール」であって、縛られるものではありません。 SNSは“マナー”を守りつつ、無理なく楽しむ場所でOKです。

まとめ:ルールよりも「思いやり」と「自衛」を

ママ垢・マタ垢界隈に明確なルールは存在しません。 あるのは、それぞれが生み出した“やさしい配慮”と、“しんどくならないための距離の取り方”。

気になる投稿を見たら、論争ではなく静かなミュート。 そして自分のペースでつながりを選べば、界隈はもっと心地よい場所になると思います。

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