最近、Twitterで「言語が近いバイリンガルのほうが認知的メリットが出やすい」という研究が流れてきて、「えっ、うちの娘ってどういう位置づけになるんだろう?」と気になってしまい、素人なりにいろいろ読みながらまとめてみました。
娘は3歳手前。
家では日本語100%で暮らしているのですが、
英語のYouTubeをずっと流しているので(かけ流しで平日2〜4時間、休日4〜6時間)、
生活の中にけっこう英語が入りこんでいます。
私自身は“ジャパニーズEnglish”の典型なので、
娘の発音を変に汚さないよう、娘が英語で話しかけてきても私は日本語で返す、
という方針でやっています。
日本語(母語)の発達はとても安定しています
まず日本語ですが、語彙は名詞が多めで、動詞はシンプルな日常動作が中心です。
例:
- 「お菓子ちょうだい」
- 「いちご食べる」
- 「ママ、これ取って」
- 「散歩行く」
幼児語(ねんねなど)も混ざりますが、それも自然な発達過程。
文の長さは2〜3語文が主流で、助詞はまだしっかり安定していませんが、
意味は十分伝わります。
理解のほうはかなりしっかりしていて、2ステップの指示も通りますし、「危ないから手をつなごうね」「人が並んでるから並ぼうね」など因果関係も理解している様子があります。
英語は「意味のある場面で」自然に出てきます
一方、英語はというと、毎日なにかしら一言以上は出ています。
出るタイミングは、
- 遊びの最中
- 感情が動いたとき
- 公園などで状況が切り替わるとき
など、わりと自然な場面です。
よく出てくるのはこんな感じです:
- No!(強めの拒否)
- Oh my god!(驚き)
- Where are you?(公園で友だちを探す)
- What’s he/she doing?(観察で)
- Stop!(やめてほしいとき)
- bat(コウモリ)(意味理解してそう)
面白いのが、それぞれ 場面に合った使い方をしていることです。
たとえば:
- 公園で順番待ち → 「Oh my god…」
- 友だちを探すとき → 「〇〇ちゃん、Where are you?」
- 先生にコウモリの絵を指して → 「bat!」
全部「適切な場面で、適切な表現」が出てきます。
これは単なる動画の真似ではなく、“意味で英語を使っている”証拠なんだそうです。
英語の発音のリズムが、なぜかネイティブっぽい
これは親としていちばん驚いているところなのですが、
娘が英語を話すと、幼児発音ながら イントネーション(強弱のリズム)が完全に英語なんです。
私が聞き取れないことすらあります。
また、英語の歌もフレーズでちゃんと歌えます。
例:
- “Johnny Johnny Yes Papa” → “Yes Papa”部分を正確に
- “Rain Rain Go Away”も歌う
調べてみると、
こういう「リズムをそのまま真似できる」タイプは、
英語の聞き取り(リスニング)や発音の基礎能力につながりやすいらしいです。
英語を覚える環境が、意図せず“いいバランス”になっていた
うちは「英語教育のために」YouTubeを流しているわけではなく、
単に親が日本語の子ども番組が苦手だっただけなのですが(笑)、
結果的に次のようなバランスになっています:
◆ 家庭
- 英語の動画が長時間かかっている(音声インプットが多い)
- でも、生活の会話は日本語100%
→ 母語がしっかり育つので、英語が混乱を起こしにくい
◆ 保育園
- 週1回 20分だけ、英語講師のレッスン
→ bat などの語彙はここで覚えた可能性大
◆ 親
- 英語はあえて話さず、日本語で返している
→ 発音の“ジャパニーズEnglish汚染”を防ぐ - ただし英語の歌は一緒に歌う
→ 娘のモチベーション維持にちょうど良い
意図していなかったのですが、
研究的にはかなり絶妙なバランスのようです。
専門的に分類すると「日本語優位 × 早期の機能的バイリンガル」
調べてみたところ、娘の状態は次のカテゴリーに一致します:
Japanese-Dominant Early Functional Bilingual
(日本語が主言語で、英語は“意味に応じて”使われはじめている段階)
バイリンガルといっても、「英語で流ちょうに話す」という意味ではなく、
- 英語の決まった表現を
- 適切な場面で
- 意味に合わせて
- 自然に使える
という状態です。
この段階にいる子は実はあまり多くなく、英語を意図的に教えていなくてもこうなったのは、単純に 娘との相性(音のタイプ)や環境の偶然によるものっぽいです。
Twitterで見た「言語距離の研究」と娘を比べてみた感想
研究によると、
- 近い言語のバイリンガル → 認知メリットが出やすい
- 遠い言語(日本語×英語) → メリットは出にくい
とのこと。
娘の場合はまだ
「バイリンガルによる認知メリット」が出る段階にはありませんが、
語彙や文法よりも **音や使い方の面で“英語が生活に入りこんでいる”**のは確かです。
素人なりにまとめると:
日本語の土台を保ちながら、
英語が“自然なかたちで”入ってきている状態
(だけど、認知的メリットどうこうという段階ではまだない)
という感じになりました。
おわりに:わが子の言語発達を観察するの、めちゃくちゃ楽しい
専門家ではないのですが、娘の発話を毎日見ていると本当にバリエーションがあって飽きません。
同じ子育て家庭でも、「英語をどう取り入れるか」「自然 exposure がどう作用するか」って
すごく個体差が出るんだな〜と実感しています。
これからも変化があれば続編としてまとめてみたいと思います。
(英語の使用例が増えてきたら、また書きます!)

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