出産準備リストを見ると、延々と続くチェック項目に圧倒されて、「本当にこんなに必要なの?」と思うことはありませんか?
私も第一子のとき、不安から色々揃えすぎてしまい、使わずに終わったものがたくさんありました。
第二子ではその反省をいかして、「最初は最低限だけ、足りなければあとで買い足す」というスタイルに変更。
結果として、新生児期は驚くほど少ないもので十分だと実感しました。
この記事では、わが家が実際に揃えた“最低限のアイテム”をまとめつつ、暮らしてみて
本当に役に立ったもの/逆にいらなかったものを具体的に紹介します。
まずは、産後すぐに必要だったものだけを抜き出した「結論リスト」からどうぞ。
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わが家の前提条件
必要なものは家庭環境によって大きく変わるので、まずはわが家の状況を共有します。
- 東京都23区の賃貸・車なし
- 2歳半差のきょうだい育児(上の子2歳/下の子0歳)
- 猫を多頭飼い
- 掃除ロボット・ドラム式洗濯機・食洗機をフル活用
- 物を増やさず、片付けやすさと清潔さを最優先
この環境だと、「専用グッズ」をたくさん持つより、家電やしくみで代用できるところは思い切って削るほうがうまくいきました。
そのため出産準備でも、省スペース・衛生・動線のよさを基準に「本当に必要なものだけ」を選びました。
【最初に】わが家が実際にそろえた“最低限リスト”
まずは、産後すぐに必要だったものだけをシンプルにまとめます。
このセットで十分まわり、買い足しは産後に「本当に困ったもの」だけでした。
授乳・ミルクまわり
- 粉ミルク:和光堂「はいはい」小缶 ×1(産院と同じもの)
- 哺乳びん:母乳実感 240ml ×2本(最初から大きめサイズ)
- 電気ポット:70〜80℃設定で常時オン
- 哺乳びんの消毒:専用グッズは買わず、80℃以上で洗える食洗機で代用
- 液体ミルク:外出・健診・非常用に数本ストック
- ガーゼ・小さめタオル:授乳・吐き戻し用に10枚程度
おむつ・おしりまわり
- 紙おむつ:新生児サイズ 1パック
- おしりふき:厚手タイプ(RICO or カークランド)3〜4パック
- おむつ用ゴミ箱:専用ゴミ箱は買わず、パン袋(食パン袋)をまとめ買いして代用
沐浴・お風呂まわり
- ベビーソープ:アラウベビー 泡タイプ 1本
- ベビーバス:購入せず、洗面所沐浴+バスマジックリンで掃除のルーティン
- バスタオル:家にあるものを共用で3枚(赤ちゃん専用のベビータオルは買わず)
- 保湿入浴液:ウルモア(お風呂あがりの全身保湿をラクにする目的)
授乳・ケアまわり
- 授乳クッション:1個
- 授乳補助グッズ:ママミルク代行屋さん 1個
- スワドル(おくるみ):様子を見て1〜2枚(モロー反射が強かった第一子のみ使用)
- 保湿ローション:ピジョンのベビーローション 1本
寝具・衣類まわり
- ベビー寝具:硬めのベビー用マットレス 1枚
- 掛け布団:専用布団は買わず、薄手のバスタオルで枚数調整
- スリーパー:基本不要。室温が安定しない季節のみ検討
- 肌着・服:ユニクロのボディスーツ60サイズ 4セット
- 退院着・お出かけ用:アカチャンホンポで3,000円台のロンパース 1枚
- 短肌着:わが家ではほぼ出番ゼロだったので購入なしでも問題なし
ここから先は、上のリストをもとに、実際に使ってみてどうだったか・なぜ削れたかをカテゴリごとに詳しく書いていきます。
ミルクまわり
和光堂「はいはい」
産院で使っていたのがこのミルクだったので、退院後も迷わず続けました。
赤ちゃんが味に慣れているおかげか、スムーズに飲んでくれて安心でした。
「まずは産院と同じミルクを選ぶ」のは、親のメンタル的にもかなり心強かったです。
母乳実感(哺乳びん)
哺乳びんは母乳実感シリーズを愛用していました。
乳首の形が合っていたのか、2人ともすぐに受け入れてくれました。
160mlと240mlの2本を持っていましたが、生後2か月ごろには180ml飲むことも増えたので、
「最初から大きめサイズをメインにしておけばよかった」と感じています。
消毒はミルトンなどを買わず、80℃以上で洗える食洗機で対応しました。
小さな部品はメッシュ袋に入れて落下防止、熱水+乾燥モードでしっかり乾かすなど、基本のルールだけ守れば十分清潔に保てました。
電気ポット&液体ミルク
夜間授乳で一番頼りになったのが電気ポットです。
常に70〜80℃のお湯が使えるので、眠い中お湯が沸くのを待つストレスが激減しました。
外出や健診のときは液体ミルクが大活躍。
非常用としても1〜2本ストックしておくと、「もしものときに慌てなくていい」安心感があります。
おしりふき:コストコのRICOかカークランド
おしりふきは色々試しましたが、最終的に落ち着いたのがコストコで買えるRICOかカークランドのもの。
とはいえ、メーカーにそこまで強いこだわりはなくて、 「厚手」かつ「フタ付き(カバー付き)」であれば、基本的には何でもOKだと思っています。
実家に帰省するたびに多めに購入して、切れたらAmazonなどで買い足すくらいには信頼しているアイテムです。
沐浴・お風呂まわり
ベビーバスは買わない選択
わが家はベビーバスを持っていません。収納場所と乾かすスペースがネックだったからです。
その代わりに、洗面所で沐浴していました。
毎回バスマジックリンでサッと掃除してからお湯を張る、をルーティン化。
「専用グッズで管理する」のではなく「掃除の仕組みで清潔を保つ」方が、性格的にも合っていました。
ベビーソープはアラウベビー
ベビーソープはアラウベビーを使っていました。
肌質は個人差があるので、まずは小さめボトルから試して、合うかどうか様子を見るのがおすすめです。
市販のベビーソープの多くは弱酸性ですが、
新生児〜乳児の皮脂汚れには弱アルカリ性のほうが落ちやすいと言われています。
赤ちゃんは生後6か月ごろまで、皮脂分泌が思春期並みに多いため、
「皮脂をしっかり落とせる弱アルカリ性のアラウベビー」を選びました。
ただし、弱アルカリ性のため目に入るとしみやすいので、
泡が目に近づいたときはしっかり洗い流すのが安心です。
タオルは家のものを共用
ベビータオルはあえて買わず、家にあるバスタオルをそのまま共用していました。
乾きやすく扱いやすいものだけを残してローテーションすることで、収納もコンパクトに収まります。
お風呂あがりの保湿用途には、保湿入浴液ウルモアもよく使いました。
赤ちゃん用がお得なときにまとめ買いしておくと、 「お風呂から出て全身クリームを塗る」手間が減るので、ズボラな私にはぴったりでした。
授乳・ケアまわり
授乳クッション
授乳のたびに腕や腰がしんどくなりがちですが、授乳クッションがあるだけで体への負担がかなり軽くなりました。
第一子だけでなく第二子のときもフル稼働で、「地味だけど本当に買ってよかった」アイテムです。
ママミルク代行屋さん
新生児〜生後6か月ごろまで使える授乳補助アイテム。
双子育児のママの間では、「ほぼ全員持っている」といってもいいくらいの定番グッズです。
両手が少し空くので、上の子の相手をしながら授乳したいときにも便利。
夜間のワンオペ授乳の負担もかなり軽くなりました。
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スワドル(スワドルアップ)
第一子はモロー反射が強く、すぐにビクッと起きてしまうタイプでした。
生後1か月ごろにスワドルアップを導入してからは、 夜の睡眠がかなり安定し、親の睡眠時間も少し取り戻せました。
一方で、第二子はモロー反射であまり起きなかったのでほとんど出番なし。
その経験から、「困ってから買う」くらいの距離感で十分なアイテムだと思っています。
保湿ローション
保湿ローションはピジョンを使っていました。
とはいえ、香りやテクスチャーの好み、肌との相性もあるので、 「合わなければすぐ変える」くらいの気持ちで試してみるのがちょうどよかったです。
寝具・衣類まわり
ベビー寝具はマットレスだけ
SIDS(乳幼児突然死症候群)の観点から、硬めのベビー用マットレスだけを用意しました。
掛け布団の代わりに薄手のバスタオルをかけて、季節に合わせて枚数で調整。
スリーパー
可愛さに惹かれて購入したものの、脱ぎ着がやや面倒で出番少なめでした。
室温が安定している季節であれば、なくても問題ないと感じました。
衣類:ユニクロのボディスーツが最強だった話
新生児期のメインは、ユニクロのボディスーツ60サイズを4セット。
吐き戻しなどで着替えは多かったですが、ドラム式洗濯機で 1日2〜4回まわしていたので、4セットで十分まわりました。
一方で、どの出産準備リストにも必ず出てくる短肌着は、わが家ではほぼ不要でした。
はだけやすくて着せづらく、最終的には 「ユニクロのボディスーツ一択」に。
退院着・お出かけ用には、アカチャンホンポで3000円台のロンパースを1枚だけ購入。
「毎日洗う前提で枚数を絞る」ことで、収納も洗濯もかなりラクになりました。
これが助かったグッズ
- スワドルアップ:
第一子のモロー反射による夜泣きが減り、親子ともに睡眠が安定しました。 - 電気ポット:
夜間の調乳が一気にスムーズに。「お湯待ち」のストレスがゼロに。 - 液体ミルク:
外出・健診・非常用のどれにも使える安心アイテム。 - ママミルク代行屋さん:
新生児〜生後6か月ごろまで使える授乳補助。上の子がいる家庭・ワンオペ育児の心強い味方でした。 - 保湿入浴液ウルモア:
お風呂あがりの保湿の手間が減り、ズボラ目線ではコスパ以上の価値あり。 - コニーのスタイ:
くるくる回して使えるので、よだれ・鼻水・口周りの拭き取りにフル活用。 - おしりふき(RICO・カークランド):
厚手&フタ付きタイプで、1枚でもしっかり拭ける安心感。 - パン袋(オムツ用ゴミ袋として):
オムツ用ゴミ箱を買わない代わりに採用。数日置いてもほとんど臭わないうえ、猫の粗相処理にも使えてコスパ◎。
買わなくてよかったグッズ
- バウンサー:
置くと泣いてしまい、結局抱っこで過ごす時間のほうが長かったです。寝るときはベビーベッドだったので、出番はかなり少なめでした。 - ベビーバス:
乾かす場所・収納場所に困るため、ワンオペ時は洗面所沐浴+掃除のルーティンで十分でした。 - 短肌着:
どの出産準備リストにも出てくる定番ですが、わが家ではほぼ出番ゼロ。はだけやすく、結局ユニクロのボディスーツしか着せなくなりました。 - 哺乳びん用インナーバッグ:
液体ミルク用に購入したものの、ほ乳びんに直接注ぐほうが早くてこぼれないので、すぐ使わなくなってしまいました。 - ベビーピロー(ドーナツ枕・普通枕):
SIDSの観点からも「そもそも枕不要」とされることが多く、正直ほとんど使わず。
ドーナツ枕は寝返り期まで、普通枕は現在2歳の上の子用として再利用しています。
出産準備の進め方|買いすぎを防ぐ3ステップ
最後に、第一子で買いすぎた反省をふまえて、第二子ではどのように出産準備を進めたかを簡単にまとめます。
STEP1:妊娠後期に「最低限リスト」だけを書き出す
まずは、この記事のように「これがないと困る」最低限アイテムだけを紙やメモアプリに書き出しました。
この段階では「便利そう」「かわいい」は一度ぜんぶ保留にして、命や衛生に関わるものを優先します。
STEP2:ネットと1店舗だけで一気にそろえる
次に、ネット通販+1店舗だけで最低限リストを一気にそろえました。
都内23区・車なしのわが家の場合は、ネットで届くスピードが速いので、「迷ったもの」はすべて後回しにしています。
STEP3:産後に「本当に困ったものだけ」買い足す
実際に赤ちゃんと暮らし始めてから、「今日、これがなくて困っている」ものだけをその都度ネット注文。
ベビーバスやバウンサーのような大物は、「レンタルしてまで使いたいか?」を基準に考えると、かなり冷静になれました。
こんな進め方にしたことで、第二子の出産準備費用は、第一子のときよりもぐっとコンパクトになりました。
まとめ
出産準備には「これが正解」という答えはありません。
でも、便利そうなものを全部揃えるより、 自分たちの暮らし方に合うアイテムを必要な分だけ選ぶほうが、産後の生活はぐっとラクになります。
わが家の場合は、家電と仕組みでカバーできるところはグッズを増やさない、
どうしても欲しいところだけにお金をかける、というスタイルがしっくりきました。
この記録が、「どこまで削っても大丈夫?」と悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。
この記事の情報は、執筆時点(2025年12月)現在の体験にもとづいています。
筆者について
都内23区の賃貸で、子どもは2歳差のきょうだい+猫たちと暮らしています。
なるべく物を増やさず、家電と仕組みでどうにかしたいタイプのズボラ母です。
※本記事は一家庭の経験談であり、医療的な助言ではありません。
体調や発達、持病などについて不安がある場合は、必ず医師・助産師・看護師などの専門職にご相談ください。
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ただし、実際に使ってよかった・読者にも紹介したいと感じたものだけを載せています。

