「ベビーシッターを頼みたいのに、全然予約が取れない」
「定期でお願いしたいと思ったら、ことごとく断られた」
初めてベビーシッターを探すと、こんな壁にぶつかる方はとても多いです。
特に、平日夕方や土日祝を含む依頼では、
ポピンズやキッズラインで探しても“全滅”という経験をすることも珍しくありません。
何度も断られると、
- 「タイミングが悪かったのかな」
- 「うちの条件が厳しいのかも」
と、つい自分たちのせいにしてしまいがちです。
でも実は、予約が取れない理由の多くは、
個々の家庭の問題ではなく、ベビーシッター市場の構造にあります。
この記事では、
なぜ予約が取れないのかという現実を整理したうえで、
「じゃあ、どう動けばいいのか」という現実的な考え方まで、順番にお伝えします。
なぜベビーシッターは「予約が取れない」のか
需要過多のエリアが存在する
まず知っておきたいのは、
エリアによって需要と供給に大きな差があるということです。
例えば、共働き世帯が多く、子育て世代が集中している地域では、
ベビーシッターの需要が供給を大きく上回っていることがあります。
私が住んでいる湾岸エリアも、まさにその一つです。
「探してもいない」のではなく、
そもそも枠が足りていないという状況が起きやすい地域があります。
平日夕方・土日祝は“最難関枠”
さらにハードルが上がるのが、平日夕方や土日祝の時間帯です。
この時間帯は、
- シッターさん自身も休みたい
- シッターさんの家庭事情（子どもの帰宅や育児・介護）
- 他の家庭からの依頼も集中する
という理由から、
最初から枠がほぼ埋まっていることも多いです。
「みんなが頼みたい時間」は、
やはり一番取りにくい時間でもあります。
定期依頼はシッター側のリスクが大きい
定期依頼は、家庭側にとっては「安定」ですが、
シッター側にとってはリスクを伴う契約でもあります。
毎週決まった時間を空ける分、
- 他の仕事を断る必要が出てくる
- 家庭都合で急に崩れる可能性がある
という前提があります。
この構造を知らないまま定期を探すと、
「なぜ断られるのか分からない」状態になり、つらくなってしまいます。
「定期でお願いしたいです」が断られやすい理由
新規顧客はピンキリという現実
シッターさんから見ると、新規の家庭は本当にさまざまです。
実際には、
- やり取りがスムーズな家庭
- 価値観が合わず苦労する家庭
- 想定以上の負担がかかる家庭
が混在しています。
事前には分からないからこそ、
最初から定期を受けることに慎重になるのは自然なことです。
定期＝生活を縛る契約である
定期依頼は、
「毎週その時間を必ず空けておく」という意味でもあります。
そのため、
「単発ならOKだけど、定期は難しい」
という返答は、決して珍しいものではありません。
断られても「評価されていない」とは限らない
ここで一番伝えたいのは、
断られた＝家庭として問題がある、ではないということです。
スケジュールの都合、方針、タイミング。
理由は本当にさまざまです。
必要以上に落ち込む必要はありません。
定期を頼みやすくする方法はある
単発→信頼→定期という暗黙ルート
残念ながら、
「この方法をやれば必ず定期が取れる」という魔法はありません。
ただ、実際に定期につながっている家庭の多くは、
単発から関係を作るというルートを辿っています。
まずは無理のない形で関わり、
お互いに安心できるかを確認する。
その先に、定期という選択肢が見えてきます。
実際に定期に繋がる家庭がやっていること
共通しているのは、次のような考え方です。
- 最初から定期を狙わない
- 断られる前提で淡々と動く
- 単発の中で相性を見極める
こうした姿勢は、
感情的な消耗を減らし、結果的にうまくいく確率を上げてくれます。
具体的な構造や、実際の動き方については、
以下の記事で詳しく書いています。
定期依頼が敬遠されがちな理由を、シッター側の視点から整理したのがこちらの記事です。
構造を理解した上で、実際にどう動くか。
私自身が「今から探すならこうする」と考えている、かなり現実的な探し方をまとめました。
おわりに
ベビーシッターが予約できないのは、
運が悪いからでも、家庭の条件が悪いからでもないことがほとんどです。
構造を知るだけで、
「どう動けばいいか」が少し見えやすくなります。
焦らず、期待しすぎず、でも諦めすぎない。
そのくらいの距離感で向き合う方が、
長く続く形にたどり着きやすいと感じています。
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