「ママ垢ルールわかりません」「マタ垢ルール気にしません」というハッシュタグ、見たことありますか?妊娠・出産・育児をきっかけにX(Twitter)を始めた人なら、一度は目にするはず。この記事では、ママ垢・マタ垢とは何か、そして「ルール」や「界隈文化」と呼ばれるものの実態を、現役ママ垢歴の筆者が率直に解説します。
ママ垢・マタ垢とは?|妊娠・育児の“同時期仲間”が集うXのコミュニティ
ママ垢は「ママアカウント」、マタ垢は「マタニティアカウント(妊婦)」の略。妊娠・出産・育児のリアルを日々共有し合う“界隈(コミュニティ)”の一種です。妊娠中はマタ垢、出産後はそのままママ垢へ移行するのが一般的。2人目以降は「ママ垢兼マタ垢」として運用している人も多いです。
- プロフィールに妊娠週数・子どもの月齢/年齢を明記
- 検診・体調・育児ログを日記感覚で投稿
- 同じ時期の人をフォローし合い、相談や共感が生まれやすい
- リプや引用、たまにDMで濃い交流(気が合わなければ距離を取るのも普通)
要は、同時期のしんどさ・喜びを共有する仲間が見つかりやすい場所。孤立しがちな妊娠・育児初期の支えになりやすいのが特徴です。
プロフィール表記の基本(ざっくり版)
名前の横に「40w5d(妊娠40週5日)」「2y2m(2歳2か月)」のように、w(週)/d(日)/y(年)/m(月)を組み合わせて表示するのが定番です。☺︎は「タメ口OK」の目印。性別は絵文字(🎀=女の子、🦖=男の子)を使う人も多いです。
※絵文字や略語の完全版辞典は「【第2回】用語辞典」にまとめました。初心者の方はまずこちらをどうぞ。
「マタ垢ルール」「ママ垢ルール」の正体
界隈では「食べ物写真は控える(つわり配慮)」「妊娠アプリのスクショはネタバレ配慮」「妊活垢に無神経に絡まない」などの“非公式ルール”が語られます。根っこは体調・心情への思いやりです。
ただし実態は、各自でミュート・ブロック・非表示を使う自衛が前提。厳格な取り締まりがあるわけではありません。筆者の体感でも、過度にうるさい人は見たことがないです。
詳しい背景・よくある誤解・「ルール気にしません」タグの意味は、コラム寄りの「【第3回】“ルール”は本当にある?SNSマナーと配慮文化」で深掘りしています。
初心者が最初に決めるべき3つ:公開範囲・書く範囲・距離感
① 公開範囲(公開か鍵🔑か)
はじめは鍵(非公開)でもOK。相互のみで交流したい、身バレが怖い場合は鍵で運用しましょう。公開のほうが出会いは増えますが、拡散も早いです。
② 書く範囲(何を出す/出さない)
位置情報・生活圏の特定、子の顔写真や名前年齢の詳細など、将来のリスクにつながる情報は慎重に。写真は背景情報(制服、園名、通学路など)にも注意。
③ 距離感(しんどい前に離れる)
価値観が合わなければ、ミュート・ブロック・フォロー外しでOK。SNSは相互監視の場ではありません。自分と家族を守るのが最優先です。
よくある質問(FAQ)
Q. 出産後はマタ垢を作り直すべき?
A. 多くは同アカウントをママ垢へ移行します。2人目以降は「ママ垢兼マタ垢」で運用する人も多くいますし、筆者もそうでした。切り替えたらプロフィールの表記(例:2y2m + 20w)を更新すれば十分です。
Q. 「ルールにうるさい人」対策は?
A. 見かけたら距離を取りましょう。議論や説得で消耗するより、ミュート・ブロックで自衛するほうが現実的です。必要なら鍵で運用を。
Q. #PRや紹介リンクはどう見分ける?
A. PR啓発記事で詳しく解説しています(Amazonのtag=○○-22、楽天のaf_id=〜等)。表記があっても違反になるケースや、楽天ROOMの規約注意点もまとめています。
筆者の結論:SNSは“好きに使ってOK”。ただし配慮と自衛は忘れない
界隈の温度感は日々変わります。だからこそ、自分が心地よい距離感を決めて、合わなければ静かに離れる。それで十分です。思いやりと自衛、この2つだけ押さえておけば、ママ垢・マタ垢は心強い居場所になります。


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