ママココを、ここ数か月実際に使ってみました。
病児保育や通常のシッティング、利用前日または数日前にキャンセルが発生したケース、東京都の一時預かり制度を使った予約など、いろいろな場面を一通り経験しています。
最初にお伝えしておくと、この記事はシッターさん個人の評価ではありません。
シッターさんの質や相性は本当に人それぞれで、正直、運にも左右される部分が大きいと感じました。
ここで書くのは、使っていてずっと感じていた
「ママココというサービスの仕組みそのもの」についてです。
特に、お金まわり・キャンセル時の分かりにくさ・画面や通知の使い勝手など、
実際に使わないと見えにくい部分を中心にまとめました。
これからママココを使おうか迷っている方の判断材料になればうれしいです。
この記事の前提(利用状況について)
まず、この記事を書くにあたっての前提条件をまとめておきます。
どんな使い方をしてきたのかを明らかにしたうえで、話を進めます。
- 実際に数か月間、複数回利用(月4~6回ほど)
- 病児保育/通常保育の両方を経験
- 直前・事前キャンセルの両方を経験
- 東京都の一時預かり制度での利用あり
- 他社シッティングサービスの利用経験あり
結論:ママココは「人頼み」のサービス
使ってみて感じた一番大きな印象は、
「シッターさん個人に頼って成立しているサービス」ということでした。
信頼できるシッターさんがすでにいて、その方がママココに登録しているなら、
多少の使いにくさには目をつぶって使う、という選択もアリだと思います。
ただ、以下のような方は少し注意が必要だと感じました。
- これから初めて利用する
- 複数のシッティングサービスを比較検討している
- 病児保育や制度利用など、失敗したくない場面
一番気になったのは「料金の分かりにくさ」
予約前に最終金額が分からない
まず気になったのが、料金の分かりにくさです。
ママココでは、画面に表示されているシッターさんの1時間あたりの利用料金がそのまま最終的な支払い金額になるとは限りません。
直前料金や休日料金、オプションなどがシッターさんごとに自由に設定されていて、
実際にメッセージでやり取りして見積もりを出してもらい、
シッターさんからの見積もり時に初めて正確な金額が分かるという流れになります。
「いくらくらいかかるか」を予約前にサッと把握したい人には、
正直、少し不向きだと感じました。
ポイント前払いが予定変更と合わない
もうひとつ特徴的なのが、ポイント前払い制です。
ママココは、事前にポイントを購入して支払う仕組みです。
この仕組みのため、次のような状態になりやすいと感じました。
- キャンセルしても現金で戻ってこない
- 次回に使うか、運営に預けたままになる
子どもの体調や予定が変わりやすい家庭だと、
「結果的に多めに払っていた」という感覚になりやすいと感じました。
キャンセル時の支払いが把握しづらい
キャンセルが発生したときに感じたのが、
支払い内容の確認のしづらさです。
キャンセル料が発生しているのか、交通費は含まれているのかなど、
履歴画面だけでは判断しづらい場面がありました。
結果として、お問い合わせしないと分からない状況になりやすく、
「自分で確認できない」状態は地味にストレスが溜まります。
メッセージ・通知が使いにくい
日常的に感じたのが、メッセージ確認までの手間です。
通知メールが届いても、
メール本文にはメッセージ内容が書かれていません。
そのため、実際には次のような流れになります。
- メールを確認
- ママココにログイン
- メッセージ画面で内容を確認
という流れが毎回必要になります。
病児保育など、すぐ確認したい連絡が多い場面では、
少し不便に感じました。
ヘルプページが探しにくい
使っていて気になったのが、公式ヘルプページの分かりにくさです。
料金やキャンセル、ポイントの扱いなど、
「少し確認したい」と思っても、
どこに何が書いてあるのか直感的に分かりません。
カテゴリはあるものの目的の情報にたどり着きにくく、
結局、お問い合わせが必要になる場面がありました。
また、「ママココ キャンセル」「ママココ ポイント」などで検索しても、
公式ヘルプより別ページが先に出ることが多く、
困ったときに頼りにしづらいと感じます。
東京都の一時預かり利用で感じた使いにくさ
東京都の一時預かり制度を使ったときは、
通常利用とは別の使いにくさを感じました。
複数日をまとめて予約できないなど、
実際の利用シーンと噛み合わない部分があります。
制度利用とポイント前払い制が組み合わさることで、
予定変更時の調整が難しくなる印象です。
レビュー必須という仕組みについて
ママココでは、シッティング完了後にレビューの記載が必須になっています。
正直、この仕組みには少し戸惑いました。
Amazonや楽天など、普段よく使う通販サービスでも、
レビューの投稿が必須になっているケースはまず見たことがありません。
多くのサービスでは、
「書きたい人が、書きたいタイミングで書く」
というスタンスが一般的だと思います。
そのため、「また使うか分からない段階」でレビューを書かなければならないのは、少し違和感を覚えています。
レビュー自体は大切な仕組みですが、
利用者側の気持ちや状況にもう少し配慮があってもいいのでは、と感じます。
他社サービスと比べて感じた違い
他社のシッティングサービスでは、
支払い方法やキャンセル時の扱いが異なる場合があります。
たとえば、
- 予約時はクレジットカード登録のみ
- 実際に利用した分だけ支払いが確定
という仕組みのサービスもあります。
キャンセル時の金銭的・心理的な負担が少なく、
あとから「こうすればよかった」と思うことが少ない印象でした。
実際の口コミを見て感じたこと
ここまで書いてきて、
「これは自分だけの感想なのかな?」と思い、
実際の口コミもいくつか見てみました。
すると、シッターさん個人ではなく、運営や仕組みに対する不満が
多く見られるのが印象的でした。
特に目立ったのは、
- 対応が遅い、連絡が分かりにくい
- 料金やキャンセルの仕組みが分かりにくい
- トラブル時に不安を感じた
もちろん、すべての口コミが当てはまるわけではありませんが、
使って感じた違和感と重なる点が多かったのは事実です。
そう考えると、これらは個人の感じ方というより、
サービスの構造に由来する部分が大きいのかもしれません。
ママココが向いている人
ここまで気になる点を書いてきましたが、
次のような方には向いている面もあると思います。
- すでに信頼しているシッターさんがいる
- 多少の手間や分かりにくさは許容できる
- 「人」で選びたい気持ちが強い
こういう方には、選択肢の一つになると思います。
まとめ:ママココを検討する前に知っておきたいこと
ママココは、合う人には合うサービスだと思います。
ただ、
初めて使う人や、
病児保育・制度利用など失敗したくない場面では、
事前に仕組みを理解した上で検討するのがおすすめです。
この記事が、サービス選びの参考になれば幸いです。

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