そろそろ帰りたいのに、公園から動かない。
声をかけても返事はなく、遊びは続いたまま。
気づけば夕方で、親だけが時間を気にしている。
育児書やネットでは
「あと◯回」「もうすぐ帰るよ」といった
時間予告が大事とよく書かれています。
でも、うちの子には効きませんでした。
何度やっても、切り替わらない。
この記事は、
「時間予告が効かなかった2歳児」に対して、
実際にその場で試して、動けた声かけをまとめたものです。
本やネットの話ではなく、
実際にうちの子でやってみて、動けた方法の話です。
「そろそろ帰ろう」が通じない日が、何度もありました
夕方の公園で起きがちな状況
夕方になって、そろそろ帰りたい。
声をかけても返事はなく、遊びは続いたまま。
「あとでね」「まだ遊ぶ」が延々と続き、親だけが時間を気にしている。
抱っこしようとすると嫌がって暴れる。
無理に連れて帰るのもしんどい。
そんな状況が、何度もありました。
同じ年頃の子も、なかなか帰らない
周りを見ると、同じ保育園の同級生たちも帰れていません。
声をかけても動かない子、泣き出す子、それぞれ。
「うちの子だけおかしいのかな」と思いがちですが、
この時間帯の公園では、わりとよく見る光景でもありました。
時間予告が効かなかった、我が家の場合
「あと3回」「もうすぐ」が響かなかった
育児書やネットでよく見かけるのが、時間予告や回数予告です。
- あと3回すべり台したら帰ろう
- もうすぐ帰るよ
でも、うちの子にはほとんど響きませんでした。
回数を数えても、その場を離れられない。
予告すればするほど、むしろ気持ちが切り替わらない印象でした。
2歳前後は「終わり」が分かりにくい時期
後から振り返ると、
「終わり」「あと少し」といった言葉自体が、
まだピンと来ていなかったのだと思います。
目の前にある楽しいことから、
急に別の行動へ切り替えるのが難しい時期。
時間や回数よりも、「今なにをしているか」の方が大きかったように感じます。
それでも使わなかった声かけがある(理由つき)
よく見かける方法に、
「先に帰るよ」「置いていくよ」と伝えるやり方があります。
実際、これで動ける子もいると思います。
ただ、うちの場合は、
- 不安そうになる
- その後もしばらく切り替えられない
といった様子が見られたため、使いませんでした。
怖さで動かすより、
次の行動につながる声かけの方が合っていると感じたからです。
「帰ろう」ではなく「次にすること」を伝える
注意を切り替える、という考え方
試してうまくいったのは、
「帰る」という言葉を使わないことでした。
代わりに伝えたのは、
次にする具体的な行動です。
- どこへ行くのか
- なにをするのか
が分かると、気持ちがスッと切り替わることがありました。
横で聞いていた同級生にも効いた話
ある日、
「おうちのピンポン押しに行こう」と声をかけたところ、
それを横で聞いていた同級生も、同じように動き出しました。
特別な言葉ではなく、
「今の遊びの次」が見える声かけだったからだと思います。
そのまま使える|注意切り替えの声かけ例
実際によく使ったもの、
反応がよかったものをまとめます。
- 帰宅につながる「動作」の声かけ
・おうちのピンポン押しに行こう
・玄関のカギ閉めに行こう
・電気つけに行こう - 帰り道につながる「探す」声かけ
・ダンゴムシ探しに行こう
・赤い車見つけに行こう
・お月さま見に行こう - 役割を渡す声かけ
・ドア係お願いしていい?
・ママのかばん持ってくれる? - ほかの子が一緒でも使えた例
・〇〇くんもピンポン押しに行く?
・みんなで〇〇探しながら帰ろう
ポイントは、内容そのものより「次の行動が想像できるか」でした。
うまくいかない日があっても大丈夫
毎回成功しなくていい
どんな声かけでも、うまくいかない日はあります。
疲れている日、眠い日、気分が乗らない日。
それでも、「今日はダメだった」で終わって大丈夫だと思っています。
切り替えが苦手な子には、別の道がある
時間予告が効かなくても、
別の伝え方が合う子もいます。
「帰らせ方」ではなく、
「切り替え方の相性」の問題だったのかもしれません。
同じように公園で立ち尽くしたことがある方の、
ひとつの参考になれば嬉しいです。

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