【聖路加国際病院でのお産】出産育児一時金の直接支払制度とは？カード払いにできる？

今回は、出産育児一時金の「直接支払制度」について、仕組み・メリット・デメリット、そして聖路加国際病院での実際の支払い方法を解説します。

本記事の一部は、厚生労働省の「出産育児一時金の支給額・支払方法について」および全国健康保険協会ホームページの最新情報をもとに、聖路加で出産した筆者の体験を交えてわかりやすく解説しています。

出産育児一時金とは？

出産育児一時金とは、健康保険法に基づき、健康保険や国民健康保険から支給される出産費用の補助金のことです。

出産時の経済的負担を軽くする目的で設けられており、2023年4月から支給額が42万円 → 50万円に引き上げられました。

直接支払制度とは、健康保険組合などの保険者が、出産育児一時金（50万円）を本人に代わって医療機関へ直接支払う仕組みです。

簡単に言えば、「一時金を病院に直接振り込んでくれる制度」です。ほとんどの産院で導入されており、手続きの手間が少ないのが特徴です。

病院に対して健康保険から直接50万円が支払われるため、出産費用のほとんどを現金で事前に用意する必要がありません。

出産費用が一時金の範囲内に収まれば、自己負担ゼロで済む場合もあり、家計の急な出費を防げます。

最近は「クレジットカード払いでポイントを貯めたいから、直接支払制度を使わない」という人もSNSで見かけます。

ただし直接支払制度を利用しない場合、医師に証明書類を書いてもらう必要があり、その文書料が数千円ほどかかることがあります。

筆者は第一子・第二子ともに聖路加で出産しましたが、ポイント還元よりも証明書類代と手続きのシンプルさを優先して、どちらも直接支払制度を利用しました。

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結果的に、医師の書類代とカードのポイントがほぼ相殺。
「わざわざ利用しない手間を取るより、制度を使ってスムーズに支払い完了できた方がストレスが少なかった」と感じました。

聖路加国際病院では、出産時に直接支払制度の「利用する／利用しない」を入院規約にマルをつけて選択します。

案内は妊娠36週頃の入院手続き時にあり、希望すれば特に複雑な手続きは不要です。

聖路加では、直接支払制度を利用する場合は入院前払い金30万円、利用しない場合は70万円が目安でした（2023年・2025年当時）。

どちらを選んでも、クレジットカード支払いは可能なので、現金を持参しなくても安心です。

出産育児一時金の直接支払制度を利用すれば、50万円分が自動的に病院へ支払われるため、手続きもスムーズで金銭的負担も軽減されます。

カードポイント目的であえて制度を使わない選択もありますが、書類代や手間を考えると実質的な得は少ないと感じました。

支払い方法や制度の仕組みを理解し、自分や家計に合った形で安心して出産を迎えてください。