「聖路加国際病院のごはんってどんな感じ?」「お祝い膳はある?」――出産を検討していると、入院中の食事事情は気になるポイントですよね。
この記事では、筆者が2023年・2025年の2回にわたり聖路加で実際に出産した際の妊産婦特別食の実食レポをまとめて紹介します。
写真・献立・味の感想・注意点まで、実体験ベースで詳しく紹介します。
聖路加国際病院の入院食|お祝い膳はある?
聖路加の産科病棟では、一般病棟と異なる「妊産婦特別食」が提供されます。栄養士・医師・助産師が妊婦や産前産後の母体回復に合わせて構成しており、基本は和食中心の優しいメニューです。
検索されがちな「お祝い膳」ですが、聖路加には“いわゆるお祝い膳”の提供はありません。
代わりに、追加料金で頼める特別洋食(ディナー風ワンプレート+デザート)が実質お祝い膳ポジションになっています。
特別洋食を利用したい場合は、看護師さん・助産師さんに口頭で希望を伝えるだけでOK。その場で「いつ食べたいか」などを記入する、同意書のような簡単な用紙を渡されるので、希望日やタイミングを書いて提出すれば、その回の食事が特別洋食に切り替わります。
献立は週替わりで、病棟入口に掲示されています。家族も確認できるため安心です。
特別洋食と和食(妊産婦食)、どちらを選ぶ?
聖路加の産科病棟では、基本は和食中心の妊産婦特別食が出ますが、タイミングを決めて特別洋食に切り替えることもできます。「どちらを選ぶべき?」と迷う場合は、次の3つを基準にすると考えやすいです。
- お祝い感を出したいなら:特別洋食
お盆自体が大きく、コース風のワンプレート+デザートで「お祝い膳」感があります。写真を見てもらうとわかる通り、ホテルディナーに近い雰囲気です。 - 落ち着いていつもの延長で食べたいなら:和食(妊産婦食)
普段の食事の延長線上で食べやすい、家庭料理寄りの和食メニュー。胃腸が弱い人や、産後の疲れが強いタイミングにはこちらの方が安心だと感じました。 - 献立との相性で決めるのもアリ
献立は週ごとに病棟入口に掲示されているので、「苦手なメニューの日だけ特別洋食に変える」という使い方もできます。私は実際、昼食がそうめんの日があったのですが、その日は気分ではなかったので特別洋食に切り替えてもらいました。
いわゆる“ホテル型キラキラ産院ごはん”とは違い、聖路加は総合病院らしい「しっかり食べるためのごはん」です。期待値は“映え”ではなく味と栄養バランスに置いておくと、良い意味でギャップが少ないと思います。
【2023年版】入院中の食事レポ(第1子)
入院前(出産当日の朝)

陣痛があっても負担にならない、消化によい和食メニュー。私はこの日の夜に出産したのですが、この朝食以降からは水分+スポドリのみで過ごしました。
入院1日目〜5日目(写真ダイジェスト)






「病院ごはんとは思えない」レベルで満足度が高く、特別洋食は紅茶やクラッカーも付いてきて、夜食として助かりました。
【2025年版】入院中の食事レポ(第2子) | 献立名入り
ここからは2025年の最新ごはんレポです。
◆ 1日目 朝食

献立
ご飯(金芽米)/鶏肉と高野の炒め煮/ごまトゥフィーレ/白菜と胡瓜のオニオンサラダ/味噌汁(南瓜)/オレンジ/牛乳
栄養価:796 kcal/脂質 26.3g/炭水化物 114.9g/たんぱく質 30.9g/塩分 2.8g
◆ 1日目 昼食

献立
ご飯/日南鶏梅昆布焼/青梗菜と干しエビの和え物/トマトさっぱり和え/季節のフルーツ/ジョア
栄養価:667 kcal/脂質13.8g/炭水化物109.6g/蛋白質27.3g/塩分2.1g
◆ 1日目 夕食

献立
ご飯/鮭の南蛮漬け/蒸し帆立の吉野煮/隠元の胡麻だれ/季節のフルーツ/のり佃煮
栄養価:702 kcal/脂質16.3g/炭水化物113.9g/蛋白質25.6g/塩分2.1g
◆ 2日目 朝食

献立
ご飯(金芽米)250g/スクランブルエッグ(タマネギ)/もやしとウインナーのソテー/白身魚マヨ焼き/味噌汁(サツマ芋・長ネギ)/季節のフルーツ/牛乳(200ml)
栄養価:861 kcal/脂質33 g/水分728.6 g/炭水化物115.5 g/たんぱく質31.1 g/塩分3.4 g
◆ 2日目 昼食

献立
ご飯(金芽米)250g/銀鱈照焼き(付ししし唐)/海老陣笠高野/菊蕪酢味噌かけ/季節のフルーツ/ジョアライト マスカット
栄養価:722 kcal/脂質16.7 g/水分554.5 g/炭水化物115.3 g/たんぱく質28.2 g/塩分2.9 g
◆ 2日目 夕食(特別洋食)

献立
ロールパン3個(ジャム・バター)/海の幸 パイを添えて/サラダ温泉卵添え(シーザーサラダドレッシング)/完熟トマトのコンソメスープ/本日のデザート(レアチーズケーキ)/紅茶(ミルク・砂糖・レモン)/夜食用ライ麦パン 1個
栄養価:1,207 kcal/脂質62.2 g/水分853 g/炭水化物116.4 g/たんぱく質48.4 g/塩分5.5 g
◆ 3日目 朝食

献立
ご飯(金芽米)250g/カレイのみぞれあん/玉子焼き/ほうれん草コーンバターソテー/味噌汁(玉葱・人参)/季節のフルーツ/牛乳(200ml)/減塩醤油
栄養価:712 kcal/脂質14.3 g/水分784.2 g/炭水化物118.5 g/たんぱく質28.3 g/塩分3.6 g
◆ 3日目 昼食(特別洋食)

献立
ロールパン3個(ジャム・バター)/白身魚と帆立のヴァプール/ポタージュ コーンクリーム/季節フルーツ盛り合わせ/季節サラダ(サウザンアイランド)/紅茶(ミルク・砂糖・レモン)
栄養価:714 kcal/脂質27.8 g/水分782.1 g/炭水化物88.2 g/たんぱく質31 g/塩分3.7 g
◆ 3日目 夕食

献立
ご飯(金芽米)250g/真鯛雲丹風味焼き/ゴーヤ焼浸し(温)/あちゃら漬け/妊産婦デザート/減塩のり佃煮
栄養価:584 kcal/脂質9.2 g/水分354 g/炭水化物100.6 g/たんぱく質25.4 g/塩分1.9 g
◆ 4日目 朝食

献立
ご飯(金芽米)250g/鶏肉と高野の炒め煮/ごまトゥフィール/白菜と胡瓜のオニオンサラダ/味噌汁(南瓜)/オレンジ/牛乳(200ml)
栄養価:796 kcal/脂質26.3 g/水分746.7 g/炭水化物114.9 g/たんぱく質30.9 g/塩分2.8 g
経産婦で、初産婦よりも1日早い退院となったため、ごはん記録は4日目の朝までとなっています。
聖路加のごはんは本当に美味しい?実感レビュー
正直、どれも普通に美味しい。冷めても食べられるような味付けで、病院食の「薄味・質素」といったイメージはないです。
ボリュームは多めに見えるけれど、授乳が始まると全然足りない。
普段はラーメン並盛をペロリ勢の筆者でも、産後はとにかくエネルギー消費が激しく、食べても食べてもお腹が減ります。
朝食の飲み物はある程度レパートリーから選べる(希望を伝えるスタイル)ので、「牛乳が苦手」「さっぱり系が飲みたい」という人も安心です。
2023年、2025年と2回聖路加で出産したので献立など大きく変わってないか期待と不安がありましたが、ラインナップはあまり変わってない印象でした。
飲み物が圧倒的に足りない問題(重要)
授乳が始まると喉が枯れる勢いで水分が消えるため、食事についてくる飲料だけでは全く足りません。
聖路加の産科病棟には、ウォーターサーバーがありませんでした。
産後は出血で一時的に血液量が減るうえ、授乳と子宮の回復で体がフル稼働します。普段と同じ量の水分では明らかに足りず、私自身も、こまめに飲んでいてもすぐ喉が渇く感覚がありました。
個人的な体感としては、最低でも「1日1.5〜2L+経口補水液1本」くらいがちょうどいいライン。飲めるタイミングで一気に飲むのではなく、授乳・トイレ・ナースコールのついでにちびちび飲むイメージで、ベッドまわりに常にペットボトルを置いておくと安心です。
- 常温の水やお茶:500mlペットボトルを1日3〜4本目安
- 経口補水液やスポーツドリンク:1日1本あると心強い(汗・出血が多い日)
- カフェインレス飲料:夜間授乳用に1本あると、メンタル的にも少しラク
飲み物を調達できるのは以下の通り:
- 新生児室へ向かう途中の自販機(3階)
- 4階エレベーター前の軽食自販機
- 1階セブンイレブン・スターバックス
筆者は夫に毎回ペットボトルを数本買ってきてもらい、病室にストックしていました。
夜間は軽食必須|夕飯は夜食パン付きだけど量は控えめ
夜間授乳が始まる2〜3日目が特にきつく、深夜に普通にお腹が空きます。
夕飯には夜食パンが付くものの、量はかなり控えめなのでそれ以外は完全自力調達が必要。
まとめ|聖路加のごはんは“映えより実用性重視のお祝いごはん”
聖路加には、いわゆる形式的な「お祝い膳コース」はありませんが、妊産婦特別食+特別洋食の組み合わせで、結果的にかなり満足度の高い入院食になりました。
- 総合病院らしい“家庭料理寄りのバランス食”
ホテル型キラキラ産院のような華やかさはないものの、冷めても食べやすく、味付けもしっかりしていて「病院食=薄味・質素」というイメージとはかなり違います。 - 特別洋食は「お祝い膳ポジション」
大きなお盆にワンプレートディナー+デザート+紅茶が付き、気分転換とお祝い感を同時に満たしてくれる内容です。苦手メニューの日だけ洋食に変える、といった使い方もおすすめ。 - 産後の体には飲み物と軽食が必須
ボリュームは多めに見えても、授乳と回復でエネルギー消費が激しく、正直まだ食べられる感覚でした。ウォーターサーバーはないので、1日1.5〜2L分のペットボトル+夜間用の軽食は自分で用意しておくと安心です。
総合すると、聖路加の入院食は、「SNS映えよりも、体力と栄養をちゃんと支えてくれるごはん」を求める人にはかなり相性が良いと感じました。
これから聖路加での出産を検討している方は、この記事を参考にしつつ、自分の食の好みや体力と相談しながら、特別洋食・軽食・飲み物の準備をしておくと安心です。

