湾岸・月島で未就学児を育てて見えてきた「子育ての空気」

月島・勝どき周辺の湾岸エリアで、運河と橋、高層マンションが見える日常的な街の風景 育児の気づき

湾岸エリアで、未就学児を育てながら共働きをしています。
子どもは保育園に通っていて、生活圏は送り迎えと近所の公園、スーパーが中心です。

いわゆる「湾岸」という言葉から想像されがちな派手さは、日常ではあまり感じません。
実際に目に入るのは、全身ユニクロやスポーツブランドの服装で、落ち着いた雰囲気の親たちです。

保育園の送り迎えや、公園で過ごす時間の中で、
親の声かけや、その場の空気に共通点があるように感じることが増えました。

この記事では、湾岸で未就学児を育てている一家庭の視点から、
日常の中で見えている「子育ての空気」について書いてみたいと思います。

あくまで私の観測範囲の話であり、正解を語るものではありません。


湾岸で未就学児を育てる日常について

※この記事で書いている「湾岸」は、私が日常的に生活している月島周辺での観測が中心です。
すべての湾岸エリアに当てはまる話ではありません。

平日の行動範囲はかなり限られています。
朝は子どもを保育園に送り、夕方に迎えに行き、
そのまま近所の公園やスーパーに立ち寄って帰宅します。

休日も遠出をすることはあまりありません。
近場で過ごすことが多い生活です。

だからこそ、目に入ってくるのは
「特別な場」ではなく「日常の姿」ばかりだと感じています。


親たちの雰囲気が落ち着いていると感じる理由

服装や見た目に派手さがない

まず感じるのは、見た目の雰囲気です。
全身ユニクロやスポーツブランドなど、
実用的でシンプルな服装の人が多い印象があります。

麻布台ヒルズ周辺や御成門駅周辺をはじめとした港区内の駅で見かけるような、
いわゆる「成金っぽさ」や派手さとは少し違います。

良くも悪くも、会社員らしい。
そんな落ち着いた空気感の人が多いと感じています。

声かけや話し方が静かな印象

公園や道すがらで耳に入ってくる親の声かけも、
全体的に静かだと感じることが多いです。

もちろん、すべての家庭がそうというわけではありません。
叱り声がまったくないわけでもありません。

ただ、以前スカイツリー周辺に
週3〜4回通っていた時期と比べると、
声のトーンや言葉選びが落ち着いている親が多い印象があります。

「おいていくよ」といった強い言い方は、
観光客っぽい方に多く見られるように感じることもあります。
(あくまで私の主観です)

湾岸の保育園生活圏では、
よくも悪くも「発達心理学で推奨されがちな声かけ」に近い雰囲気の家庭が多いように感じています。
もちろん、そうではない家庭もいます。


保育園を中心に回る生活リズム

登園・降園の時間帯

保育園を見ていると、
登園は8:00〜9:00、降園は17:30〜18:30あたりに集中しています。

我が家も、ほぼ同じ時間帯です。

我が家が通っている保育園では、
18:30を過ぎてまで預かり保育を利用している家庭は、
体感的にも1割に満たない印象
です。

実際には、18:15ごろまでに9割近くの子どもが帰園しています。

土曜保育が少ない

土曜保育についても、利用者はかなり少ないようです。

園から
「今月の〇日は土曜保育を実施しません」
といった連絡が来ることもあります。

土曜保育は「一部の家庭の選択肢」として存在している、
という感覚に近いです。


共働きと働き方の影響

リモートワークが多い環境

湾岸エリアは共働き家庭が多く、
大手企業の会社員やホワイトカラー職の方をよく見かけます。

リモートワークをしている家庭も多く、
夫婦そろって在宅勤務というケースも珍しくありません。

我が家も、同じような働き方です。

仕事量は多いが通勤負担が少ない

リモートワークだからといって、
仕事量が減るわけではありません。

子どもが寝た後に残業する、
という話もよく聞きますし、我が家もそうです。

それでも、通勤時間がほぼない分、
朝夕の負担が軽くなります。

結果として、親の疲労が溜まりにくいのではないかと感じています。


外部サービスが前提になっている家庭が多い

家電と食事系サービスの存在

子育て世帯では、
ドラム式洗濯機・ロボット掃除機・食洗機といった、
いわゆる「三種の神器」を使っている家庭が多い印象です。

我が家では、それに加えてホットクックも活用しています。

食事や買い物の面では、
オイシックスやネットスーパーを使っている家庭もよく見かけます。

我が家は利用していませんが、
夕飯用のテイクアウトサービス(マチルダなど)
使っている家庭の話も周囲で聞きます。

※シッターではなく、夕飯の外部化に近い位置づけです。

親の余裕を保つための工夫

こうした外部化は、
贅沢というよりも「親の余裕を保つための現実的な工夫」として
生活に組み込まれているように感じます。

結果として、親が疲れ切らずに子どもと向き合える時間を
確保しやすくなっているのかもしれません。


徒歩圏で生活が完結するメリット

病院や買い物へのアクセス

月島周辺では、病院やスーパー、保育園などが徒歩圏内にそろっています。

我が家は自転車を持っていませんが、
それでも特に不便を感じずに生活できています。

車に頼らない生活

車を前提とした生活になると、
通院や保育園の送迎、買い物などの負担は
かなり大きくなるのではないかと想像しています。

徒歩圏で生活が完結することは、
未就学児を育てる時期には大きな助けになっていると感じます。

一方で、デメリットを挙げるとすれば、
休日は周辺施設がどこも混雑しがちな点です。


子どもよりも「親の空気」が近いと感じる

共働き家庭が多いこと

湾岸エリアでは、共働き会社員の家庭が多く、
価値観や生活感覚が近い人が多い印象があります。

子どもというより、親同士の雰囲気が似ていることで、
全体の空気が落ち着いているのかもしれません。

保育園という環境の影響

この話は、保育園という環境だからこそ当てはまる部分も大きいと思います。

公園で見かける幼稚園利用の家庭とは、
また少し雰囲気が違うと感じることもあります。
(もちろん例外はあります)

また、勝どきの子育て支援センター(児童館)に行くと、
公園や保育園周辺とはまた違う形で、
都心部に近い雰囲気を感じることがあります。

利用している親の年齢層や話し方、距離感などに、
共通する空気があるように思います。



湾岸での未就学児子育ては、どんな家庭に向いているか

ここまで書いてきた内容を踏まえると、
湾岸エリアでの未就学児子育ては、
次のような家庭に向いていると感じます。

  • 共働きで、平日の余裕をできるだけ確保したい
  • 保育園中心の生活リズムを想定している
  • 通勤時間や移動の負担を減らしたい
  • 徒歩圏で生活が完結することに価値を感じる
  • 外部サービスを「前提」として使うことに抵抗がない
  • ご近所付き合いが近すぎないほうが楽だと感じる

いずれも、
「子どものために頑張る」というより、
親が疲れ切らない生活をどう作るかを重視している家庭だと思います。


逆に、湾岸の保育園生活が合わないと感じるケース

一方で、湾岸エリアでの未就学児子育てが、
あまり合わないと感じるケースもあると思います。

  • 車を前提とした生活スタイルが好き
  • 平日は家でゆっくり過ごしたい
  • 幼稚園中心の生活を考えている
  • 人の多さや混雑が強いストレスになる
  • 地域のつながりや濃い近所付き合いを重視したい

どちらが良い・悪いという話ではなく、
生活スタイルや価値観によって、
合う・合わないが分かれる部分だと感じています。


よく聞かれそうなこと(Q&A)

湾岸は裕福な家庭ばかりですか?

私の見える範囲では、
いわゆる富裕層というより、
共働きの会社員家庭が多い印象です。

服装や生活の雰囲気も、
派手さより実用性を重視している家庭が多いと感じます。

保育園の預かり時間は長いですか?

我が家が通っている保育園では、
18:15ごろまでに9割近くの子どもが帰園しています。

18:30以降まで利用している家庭は、体感的には少数派です。

外部サービスを使わないと成り立ちませんか?

必須ではないと思います。

ただ、家電や食事の外部化を取り入れることで、
親の余裕を保ちやすい環境ではあると感じています。

使う・使わないは、それぞれの家庭の考え方次第だと思います。

あくまで私の見える範囲の話として

ここまで書いてきたことは、
湾岸が正解だとか、他の地域が良くないという話ではありません。

家庭の状況や価値観によって、
合う環境はそれぞれ違うと思います。

ただ、未就学児期という限られたフェーズにおいて、
親が疲れ切らずに過ごせる環境であることは、
子育てを続けるうえで大きな意味があると感じています。

この記事が、
住環境や働き方を考える際の、
ひとつの視点として参考になればうれしいです。

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