ママ垢が“金持ち”に見える理由とは? 都内〜近郊の家賃相場と家計構造から徹底解説
SNSでママ垢を眺めていると、海外旅行、ホテルステイ、ハイブランド、かわいい子ども服……と「なんでこんなにお金あるの?」と思うことはありませんか。
でも実は、あれは収入だけの差ではありません。
家賃相場・地域差・働き方・親からの支援など、見えない家計構造の違いが大きく効いています。
この記事では、都内〜近郊の住宅コストと、いわゆるJTC(大手日系の総合職)の年収レンジを前提に、
- なぜママ垢は「金持ち」に見えるのか
- 都内子育て世帯が「庶民的な暮らし」に収束しやすい理由
- キラキラ家庭の裏にある典型的な家計パターン
を整理していきます。
なぜママ垢は「金持ち」に見えるのか
結論:見える消費だけが増幅されていて、家計の重さはまったく見えていないから。
SNSは「派手な消費」がタイムラインに乗りやすい
SNSのアルゴリズムは、
- 海外・国内旅行
- ホテルステイ
- ブランドバッグ・ジュエリー
- 子どもの写真館・七五三撮影
- 誕生日や記念日の豪華な食事
といった「絵になる投稿」を優先的に拡散します。
結果として、タイムラインには「お金を使っている瞬間」だけが大量に流れ、
「普通の平日」「何もしていない週末」はほぼ見えません。
固定費・税金・住宅ローンなどの“重さ”は可視化されない
一方で、次のような情報は、ほとんど投稿されません。
- 家賃・住宅ローンの金額
- 保育料・学童・習い事の総額
- 税金・社会保険料
- 毎月の食費・日用品費・医療費
- 学資保険やNISAなどの積立
つまり、「使っている場面」だけが切り取られていて、「その裏の生活コスト」は一切見えない構造になっています。
「キラキラ投稿」が目立つようにできている
派手な投稿ほど「いいね」「リポスト」が付きやすく、タイムラインに何度も流れます。
地味だけどリアルな家計の話や、「今日はどこにも行ってないです」という投稿は目立ちません。
その結果、実際の割合よりも「お金持ちママばかり」のように錯覚しやすいのです。
地域別の家賃相場が“現実とのズレ”を生む
結論:都内〜近郊は、普通の会社員家庭が“キラキラ生活”を再現できないレベルで住宅費が重い。
湾岸(豊洲・有明・晴海・勝どきなど)3LDKの相場
いわゆる湾岸エリアのタワーマンションや大規模マンションで、ファミリー向け3LDKを借りる場合、
- おおよそ月31〜43万円台がボリュームゾーン
- 新しめ・高層階・眺望良しだと40万円超えも珍しくない
という水準になっています。
都内23区の一般的な3LDK相場
湾岸に限らず、23区内でファミリー向け3LDKを借りようとすると、
- 25〜40万円前後がひとつの目安
- 駅近・築浅・広めだとさらに上振れ
というケースが多くなります。
都内近郊(川崎・浦安・市川・船橋など)の相場
都内近郊エリアに広げると、同じく3LDKでも、
- 15〜25万円前後のゾーンが中心
- 都心よりは抑えられるが、「激安」というほどではない
といった水準です。
家賃だけで可処分所得が大きく削られる
イメージしやすいように、年間で見てみます。
- 家賃25万 → 年間300万円
- 家賃30万 → 年間360万円
- 家賃40万 → 年間480万円
ここに保育料・教育費・食費・光熱費などが乗ってくるので、
「旅行・外食・ブランド品」をバンバン買う余地は、最初から残りにくいのが現実です。
JTCホワイトカラー夫婦が“庶民化する”理由
結論:実家が遠い核家族×子育て環境では、妻の働き方が制限されやすく、夫婦で稼げる金額に自然と限界ができるからです。
JTC(大手日系ホワイトカラー)の年収カーブは「理論値」と「現実値」が違う
丸の内・大手町・新宿・渋谷などに多い大手日系ホワイトカラー(総合職)を前提に、年収レンジはだいたい次のようなイメージです。
20代後半〜30代前半
- 個人年収:500〜800万円
- 夫婦ともフルタイムなら、理論上は世帯1,200〜1,600万円が上限付近
30代後半〜40代(管理職クラス)
- 個人年収:900〜1,400万円
- 両方がフルキャリアを維持できれば、世帯2,000〜2,500万円もあり得る
ただし、これはあくまで「共にキャリアを完全に積み続けた場合の理論値」です。
核家族×都心育児では、妻のキャリアはどうしても減速しやすい
実家が遠く、祖父母のサポートが薄い家庭では、出産・育児期の制約がキャリア評価に直結します。
- 産休・育休で昇格タイミングが数年ずれる
- 復職後の時短・早退で評価項目を満たしにくい
- 深夜作業・会食・海外案件など“ジャンプ台”となる仕事から外れやすい
このため、妻の年収は500〜700万円付近で止まりやすい傾向があります。
もちろん、産休前にすでに昇格していたケース(主任〜管理職)では上振れしやすいですが、都心の一般的な共働きモデルとしては少数派です。
現実のボリュームゾーン:世帯1,500〜1,900万円
都内のJTC夫婦でよく見られる現実的なラインはこのあたりです。
- 夫:900〜1,200万円
- 妻:500〜700万円(時短・制約でキャリア鈍化)
- 世帯:1,500〜1,900万円
この水準で、
- 家賃25〜35万円
- 都内の食費・教育費・保育関連費
などを負担すると、どう頑張っても“旅行連打・ハイブラ連発”のキラキラ生活は送れないという構造が見えてきます。
“キラキラ家庭”は別の家計構造で生きている
結論:SNSのキラキラ家庭は、「高収入だから」ではなく「家計構造が特殊だから」成立しているケースが多い。
パターン① 自営業・経営者家庭
夫または妻が自営業・経営者の場合、
- 役員報酬の金額を柔軟に調整できる
- 家賃・車・スマホ・一部の交際費などを経費化できる
- SNSを通じたPR案件なども収入源になる
といった理由から、同じ額面年収でも給与所得者より可処分所得が大きくなりやすい構造です。
パターン② 親の資産援助・親所有物件
目に見えにくいですが、次のようなケースも少なくありません。
- 親所有のマンション・戸建てに格安で住んでいる
- 家賃を親が一部負担している
- 車・土地・固定資産税などを親が負担している
- 祖父母が子どもをしょっちゅう預かってくれるため、保育費・ベビーシッター費が少ない
こうした「見えない支援」で、毎月10〜20万円分くらいの余裕が生まれている家庭もあります。
パターン③ インフルエンサー・副業収入あり
InstagramやX(旧Twitter)でフォロワーが一定数いるママは、
- PR投稿・タイアップ
- A8.netなどのアフィリエイト
- オンライン講座・コミュニティ
などで月数万〜数十万円の副収入を得ている場合があります。
これがそのまま「旅行・ホテル・ブランド品」の原資になっているケースも多いでしょう。
パターン④ 2020年以前に不動産を購入した世帯
もうひとつ見落とされがちなのが、2020年以前に湾岸をはじめ都内~近郊エリアのマンションを購入している世帯です。
- 当時の3LDK購入価格:おおよそ5,000〜8,000万円台
- 現在の同等物件価格:1.2〜1.8億円クラスに値上がりしていることも
- 当時の低金利でローンを組み、月々15〜22万円程度の返済で住めている
いま同じ湾岸エリアで3LDKを借りると家賃は31〜43万円前後ですから、
- 賃貸との差分:毎月10〜20万円の余裕が生まれている
という計算になります。
この「見えない家計バフ」が、旅行や外食、子どもの習い事に回されている可能性も高いです。
パターン⑤ 未来コストを先送りしている家庭
また、
- NISAやiDeCoなどの積立投資をしていない
- 教育費の準備がほとんど進んでいない
- 老後資金をあまり考えていない
といった形で、将来のお金を「まだ考えない」ことで、今の消費にお金を割いている家庭もあります。
この場合、SNS上ではとても豊かに見えますが、
実態としては「未来の自分からの借金」で現在のキラキラを買っているとも言えます。
結論:“金持ち”というより“家計構造が違う”
ここまでをまとめると、
- SNSは「見える消費」だけがタイムラインに乗りやすい
- 都内〜近郊の家賃相場は、普通の会社員家庭にはかなり重い
- JTCホワイトカラー夫婦は、核家族・子育て前提だと世帯1500〜1900万円付近で庶民的な暮らしに収束しやすい
- 一方で、キラキラ家庭の多くは「自営業」「親の資産援助」「インフルエンサー副業」「2020年以前の購入組」など特殊な家計構造を持っている
つまり、「ママ垢=金持ち」ではなく、「普通の会社員家庭とは家計の前提条件が違う」というのが実態です。
SNSを見ていて、
- うちはなんでこんなに余裕がないんだろう
- 同世代なのに、あのママと生活レベルが違いすぎる
と感じたときは、まず「家賃」「場所」「働き方」「親からの支援」といった、
目に見えにくい前提条件を思い出してみてください。
あなたの家計感覚はおかしくなく、
むしろ現実に即した、とても健全な感覚である可能性が高いはずです。


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