こんにちは、ブログに遊びにきてくださりありがとうございます。
今回は、クラゲの「身体のしくみ」「感覚」「泳ぎ方」を理系ママ視点でわかりやすく紹介します。水族館で見るクラゲが、どんな仕組みで動いているのか、少しだけ科学の目で覗いてみましょう。
クラゲの身体のしくみ
ゆらゆらと水中を漂うクラゲ。その透明でシンプルな体には、実は緻密なしくみが隠れています。
クラゲは「刺胞動物(しほうどうぶつ)」と「有櫛動物(ゆうしつどうぶつ)」の2つに分類されます。ここではこの2つをまとめてクラゲ類と呼びます。
分類の詳細は別記事で解説しています。
クラゲ類は口からエサを取り込み、胃で消化し、体内の水管を通して栄養を吸収、老廃物は再び口から排出するという単純ながら効率的な構造を持っています[1]。

ミズクラゲやアカクラゲなど、一般的に知られる大きめのクラゲは「鉢虫綱(はちむしこう)」に分類されます。
クラゲの感覚
人間は視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚の五感で世界を感じ取っていますが、クラゲも実は似たような感覚を持っています。
クラゲは光の強さを感じる「視覚」や、味や匂いを感じる「化学感覚」、傘の傾きを検知する「平衡感覚」を持ち、環境を認識して動いています。

画像出典:海響館「これなーんだ!?」
特にミズクラゲやアカクラゲなど「旗口クラゲ目」の仲間には、傘の縁に眼点(がんてん)という光を感じる器官が備わっています。水槽で見るときに探してみると面白いですよ。
クラゲの泳ぎ方
クラゲのゆったりした動きは見ていて癒されますが、実はその「はいて→すって」という動きには明確な目的があります。
泳ぎは単なる移動のためだけでなく、体内に水流を作り、酸素と栄養を循環させる「ポンプ」の役割を持ちます。言い換えれば、クラゲにとって泳ぐことは“生きること”そのものなのです。
種類によって泳ぎ方やリズムも異なり、観察しているとその違いがわかることも。ぜひ水族館で見比べてみてください。
まとめ
今回はクラゲの身体のしくみ・感覚・泳ぎ方を紹介しました。見た目はシンプルでも、生命の仕組みはとても奥深い生き物です。
次に水族館で出会うとき、少しだけ“理系目線”で眺めてみると、また違った発見があるかもしれません。
参考文献
[1] 三宅裕志, 『クラゲの秘密 海に漂う不思議な生き物の正体』誠文堂新光社, 2014

