WordPressを運営していると、コメント欄に「SEO対策しませんか?」や「記事掲載のご提案です」といった営業スパムが届くことがありますよね。
最初のうちは「コメント内で許可されないキーワード」機能でブロックしていましたが、誤検知が多く有益なコメントまで弾いてしまうことも。そこで今回は、AI+bot対策で自動的に弾く方法に切り替えた手順をまとめます。
1. キーワードブロックを見直す
WordPressの「設定 → ディスカッション」にある「コメント内で許可されないキーワード」は部分一致で強力すぎるため、営業・スパムだけでなく一般ユーザーのコメントも巻き込むことがあります。
そのため、基本的には空欄または「コメントモデレーション」に移して「保留扱い」にする方が安全です。誤爆が減り、管理もしやすくなります。
2. AIが自動で判断する「Akismet」を導入
営業やスパムコメントの多くは定型文。これを自動判定してくれるのがWordPress公式のAkismet Anti-Spamです。最初から同梱されていることが多く、無料プランで十分使えます。
🔧 Akismet導入手順
- WordPress左メニューから「プラグイン → 新規追加」で「Akismet Anti-Spam」を検索し、インストール&有効化。
- 画面上部の「Akismetアカウントを設定」ボタンをクリック。
- 開いた公式サイトで、プラン選択画面のスライダーを「¥0/YEAR」にし、3つのチェックを入れて「Continue with personal subscription」。
- メールアドレスと国を入力 → APIキーが発行されます。
- WordPressの「設定 → Akismet Anti-Spam」にキーを貼り付け、「変更を保存」。
緑のバナーで「Akismetは現在このサイトをスパムから保護しています」と出れば設定完了です。
3. bot投稿を止める「Invisible reCAPTCHA」を導入
Akismetは人間の営業スパムには強いですが、bot(自動投稿)までは防げません。そこで、GoogleのreCAPTCHAで自動投稿そのものをブロックします。
🧩 Invisible reCAPTCHA導入手順
- 「プラグイン → 新規追加」で「Invisible reCaptcha for WordPress」を検索し、インストール&有効化。
- reCAPTCHA Admin Consoleを開き、以下を入力:
・ラベル:任意(例:blog)
・タイプ:reCAPTCHA v3
・ドメイン:自サイトのドメイン - 利用規約に同意して送信 → 「サイトキー」「シークレットキー」をコピー。
- WordPress管理画面 → 「設定 → Invisible reCaptcha」へ。
サイトキー・シークレットキーを貼り付け、「変更を保存」。 - 左側タブ「WordPress」を開き、「コメントフォームを保護」にチェック → 保存。
記事ページを開いて右下に「reCAPTCHA」のロゴが出ていればOK。
チェックボックスは出ず、裏で自動スコアリングされています。
4. 導入後の効果と運用のコツ
- 営業スパムコメントが自動仕分け(削除手間なし)
- bot投稿はフォームでブロック
- 誤検知が激減し、一般読者のコメントが届きやすくなる
Akismet管理画面では、ブロック件数の統計も確認できます。
5. まとめ:弾くよりも「AI+bot」で見極める
「コメント内のNGワードで弾く」運用は、スパム削減には効いても誤爆リスクが高め。
AkismetとreCAPTCHAを組み合わせることで、 営業メール・bot投稿のどちらも自動で排除でき、コメント欄の品質が向上します。
もし今、コメント管理に時間を取られているなら、ぜひ試してみてください!
📈 実際に導入して感じた効果
私のブログでも「SEO」「記事掲載」「ビジネスパートナー」などの営業コメントがほぼゼロに。
Akismet導入直後からスパム統計がピタッと止まりました。
人力+botの両方に効くので、今後は安心してコメント欄を開放できます。

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