今回は、2023年3月に聖路加での出産をした筆者の経験をもとに、入院までに必要な手続きなど私が実際に気になったことベースで徹底解説します。
聖路加で分娩を希望されている方、既に分娩予約を取られていて出産を控えている方の参考になれれば嬉しいです!
この記事では、これから聖路加国際病院で出産を控えている方や、聖路加での出産を検討している最中の方のために知っておくと役立つ、ホームページに記載されていない情報を中心にわかりやすくお伝えします。
ここでは、聖路加国際病院で2023年3月に出産を経験した私が、聖路加国際病院のいろいろをわかりやすくご紹介します。
ここを読めば、聖路加国際病院での出産の下調べはばっちりです!
聖路加国際病院とは?
聖路加国際病院は、東京都中央区にある創設して120年以上も経つ伝統的な国際病院です。
聖路加国際病院の魅力は伝統的な病院でありながら、米国の先端医療や臨床教育を積極的に取り入れるといった先進的な取り組みも行っていることです。
取り組みもあってか、国際ニュース週刊誌『Newsweek』でよい病院の世界ランキングで日本版ランキング1位を取るようなとても威のある病院です。
そのため日本国内外のセレブが通院する「セレブ病院」とも言われていたりします。
ここからは、聖路加国際病院の出産のポイントや私が知りたかったことをより細かくお伝えします。
検討時で気になったこと、予約の注意点も!
ここでは産院を検討・分娩予約の段階で私が実際に気になった・注意すればよかったことをご紹介します。
入院費用はいくら?その内訳も
入院総費用は123万円で、実際に手出しした費用は80万円ほど(出産一時金42万円は健保から病院へ直接支払)でした。
細かい内訳は次の通りとなります。
大分類 | 内訳 | 金額 | 備考 |
---|---|---|---|
母・自費 | 入院 | 186,000 | |
手術 | 573,700 | 分娩にかかった金額っぽい | |
処置 | 45,900 | 痛み止めの薬代など | |
検査 | 24,700 | ||
麻酔 | 150,000 | 無痛分娩の費用 | |
母・保険 | 検査 | 6,000 | 緊急帝王切開の事前検査? |
子・自費 | 診察 | 14,700 | 羊水混濁したため |
入院 | 186,000 | ||
処置 | 2,000 | ||
検査 | 20,400 | ||
その他 | 文書 | 2,400 | 健保提出用の書類作成費 |
洋食 | 2,800 | グレードアップした分(2食分) | |
総額 | 1,234,600 |
途中、胎児心拍低下のため酸素マスクを装着したり、帝王切開にすぐ切り替えるための事前検査が挟んだため少し割高になったかなと思いますが、聖路加の出産費用の中では平均くらいだと思います。
また内訳のその他の欄ですが、産院ご飯を朝食、夕食でそれぞれ1回特別洋食にグレードアップしたため差額分支払が発生しています。
無痛分娩に関すること
私の場合、聖路加国際病院を産院に選んだ決め手となった無痛分娩。
無痛分娩に関することは次の記事で出産レポートとして詳しく紹介していますのでそちらをご覧ください。
分娩予約をするタイミング
近隣クリニックの婦人科の先生によると、妊娠8週目頃の予約がおすすめのようです。
人気の産院のため、予約がかなり早い段階で埋まることが多いため、予約は早めにした方が良さそうです。
分娩予約やお問い合わせは電話のみとなっています。
電話先となる予約センターは繋がりにくいことが多いため、分娩予約するときは時間に余裕があるときをおすすめします。
私は妊娠10週目で予約をしましたが、3月生まれだったためか予約が取れました!
ただ予約時は電話が込み合ってたせいか、待ちだけで30分ほどかかりました。
分娩予約時の注意点は?
曜日固定の担当医制となっており、分娩予約時に「希望の先生はいますか?」と聞かれます。
担当医の希望があれば事前によく検討しておきましょう!
女性の医師を希望したい、通院しやすい曜日と時間帯(例:火曜日の午前)など、希望する先生がいなくても電話口担当の方に伝えるとスムーズです。
またホームページで外来スケジュールが公開されているので、希望の先生がいるかどうかも確認できます。
聖路加国際病院の女性総合診療部(産婦人科)の外来スケジュール
健診の際は希望の先生に診てもらうことが可能ですが、分娩時(出産時)はその時対応できる産科医が対応するスタイルのようです。
特に分娩時では、産科医2名、麻酔科医、助産師3~5名体制とチーム制で緊急時に備えていたり、緊急帝王切開が必要な場合は検査技師による検査もあるため『分娩時も女性の医師に絶対診てもらいたい!』という方は相談が必須になるかと思います。
私は特に希望なしでしたが女性の医師が担当医になりました。分娩時もたまたま担当医が当直の日だったので、担当されている患者の手術の合間に様子を見に来てくれたり、分娩時も対応くださりました。
通院関連で気になったこと
妊婦健診で聖路加に通院するのはいつから?
聖路加は産科セミオープンシステムをとることもできます。
産科セミオープンシステムとは、妊娠24週頃までは診療所やクリニックで妊婦健診を行い、妊娠24週頃からは産院で妊婦健診や分娩管理を行うシステムです。
妊娠経過が順調であれば、聖路加に通院するタイミングや頻度は次の通りとなっており、それ以外はセミオープンシステムに対応しているクリニックでの通院ができます。
私の場合は初めての妊娠・出産で不安だったのと、病院の雰囲気をしっかり把握したかったためセミオープンシステムを利用せずに妊娠16週頃から聖路加に通院していました。
健診費用と健診の待ち時間は?
妊娠16週目から出産するまで聖路加に通院していましたので、妊婦健診費用と診察までの待ち時間をまとめてみました。
妊娠週数(週) | 総費用(円) | 窓口での支払費用(円) | おおよその待ち時間 |
16 | 5,500円 | 430円 | 1時間30分 |
20 | 11,270円 | 6,200円 | 40分 |
22 | 5,500円 | 430円 | 1時間30分 |
25 | 14,370円 | 9,300円 | 1時間 |
27 | 5,500円 | 430円 | 2時間30分 |
30 | 5,500円 | 430円 | 30分 |
33 | 5,500円 | 430円 | 1時間 |
35 | 5,500円 | 430円 | 2時間 |
37 | 15,770円 | 10,700円 | 1時間30分 |
38 | 7,470円 | 2,400円 | 30分 |
39 | 5,500円 | 430円 | 2時間 |
40 | 5,500円 | 5,500円 | 1時間30分 |
私の場合、妊娠30週までは午後に、それ以降は午前10時に予約を入れていました。
健診費用は基礎疾患もなくハイリスク妊娠でもなかったため、健診費用も一番安く抑えられたと思います。
健診費・入院費の支払い方法は?
入院費となると非常に大きな支払額となるので、現金のみだったら…と不安になると思いますが現金またはクレジットカードで支払いができます。
入院時・入院の前払い金・通常の診察時などすべての場面でカードが使えます。
妊婦健診日以外で気になる症状が出たら?
聖路加では「悩みや相談ごとができたら、電話をかけてくださいね」と案内があります。
ただそうは言うものの、「体調が少し優れない程度で電話をかけてしまって大丈夫かな?」と不安になりますよね。
不安だったらお腹の赤ちゃんのためにも迷わず相談してほしいところですが、私が妊婦時代、実際どういうタイミングでどんな電話相談をしたかについて別の記事で紹介しています。
分娩・入院関連で気になったこと
入院時の持ち物は?
聖路加国際病院では入院時に必要な赤ちゃんの服やオムツなど一通りのものは貰えます。
詳しくは次の記事にまとめていますので合わせてご確認ください。
入院の手続きはいつ頃にする?
妊娠36週目の妊婦検診時に案内がされ、そのまま手続きができます。
入院手続きも、専用のスタッフが対応してくださるため、スムーズに手続きができました。
入院する部屋は実際に見れる?
入院する部屋などは健診などで通院するようになってから、両親学級を申し込む(別途2000円ほど)と、実際に入院する部屋やLDR(分娩室)が見学できるようです。
直接支払制度は利用できる?
直接支払制度の利用できます。
利用の有無で大きく変わる部分としては、利用する場合は入院前払い金が30万、しない場合は入院前払い金が70万円となります。
直接支払制度とは?という方は別記事で詳しく紹介していますので、そちらを見てください。
バースプランは伝えられる?
聖路加での出産はバースプランは専用の用紙があり、伝えられます。
妊娠24週目の助産師相談にて、バースプラン専用の用紙を渡され、入院時までに記入してくるように案内されます。
出産時の立会い・面会制限は?
聖路加では出産時の立会いは、パートナーのみ可能となっていました(2023年3月現在)。
面会については感染状況により変わるため、ホームページをご確認ください。
面会に関するお願い | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するお知らせ
緊急帝王切開の説明などはどういうタイミングでされる?
私の場合になりますが、緊急帝王切開は行いませんでしたが分娩当日に急遽緊急帝王切開の事前検査などが挟みました。
説明のタイミングは事前検査の前にまとまって産科医から説明されます。
逆に、それまでの健診などでは帝王切開の検査などは一切しませんでした。
(基礎疾患などの状況で変わってくる部分だとは思います)
詳しい検査のタイミングは出産レポートにまとめていますので、詳しくはそちらをご確認ください。
入院中のご飯は?どんな食事が出てくる?
入院中のご飯は、同じ聖路加の入院食とは異なり、妊産婦特別食と呼ばれるバランスの取れた和食中心の食事です。
実際の食事内容も含めて別記事で紹介していますので、そちらをご覧ください。
退院後に関すること
ここでは、妊婦時代に気になった聖路加国際病院の退院後についてご紹介します。
聖路加マタニティケアホームはそのまま入れる?
聖路加マタニティケアホームとは、中央区民なら1泊3万→1泊1万まで助成が受けられるマタニティケア施設です。
聖路加国際病院で出産をしても、してなくても、都度予約が取れます。
予約は利用日の3日前までにでき、聖路加で出産した場合は患者情報が共有されているため、入院時の部屋番号を受付で伝えるとスムーズに予約できます。
私も利用を検討していたのですが、退院日に予約が埋まってしまったこと・病院とは異なり託児がシャワー等の30~60分程度しか利用できなかったことから断念しました。
出産後の健診はどうなっている?費用は?
出産後に大きな問題もなかった私の場合ですが、ママと赤ちゃんでそれぞれ健診(1か月健診)があるのみでした。
ママはいつもの産科で、赤ちゃんは旧棟の小児科で健診があります。
健診については別記事で詳しく紹介しています。
まとめ(感想)
ハイリスク出産に備えて、最高レベルの医療スタッフ・設備がそろっているので出産に必要な医療的な面から、母親や赤ちゃんの健康面、そして入院中の快適な生活面まで、どれも充実しています。
また、24時間いつでも電話相談ができるため、陣痛がきたときや気になる症状が出たときなどに気軽に相談できるのも安心できました。
柔らかい雰囲気のスタッフばかりで相談も気兼ねなくできる点がとても良かったです!
分娩費用が割高なこと・健診時の待ち時間は長いというデメリットはありますが、料金が高いことは保険代と考えているため出産から退院まで非常に安心して過ごせました。
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