当記事では、粉ミルクの調乳方法について、私が実際に試した4つのやり方と、最終的に落ち着いた方法をご紹介します。
赤ちゃんやママの状況によっては、退院後すぐからミルク育児・混合育児でミルクのお世話になることも多いですよね。
筆者である私自身、母乳の出が悪かったこともあり、1人目は生後3週間から完全ミルク育児で卒乳、2人目は退院後から完全ミルク育児をしています。
新生児期からほぼずっとミルク育児だからこそ、ミルク用電子ポット・電気ケトル・電気ポット・まほうびんなど、いろいろ試行錯誤してきました。
最終的に我が家が落ち着いたのは、寝室フロアに電気ポット、キッチンには電気ケトルを置くスタイルです。その理由も含めて詳しく書いていきます。
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私が実際に試した!粉ミルクを調乳する4つの方法
ここからは、実際に使ってみて感じたメリット・デメリットと、現在の運用方法をご紹介します。
① ミルク用電子ポット(コンビ「調乳じょ〜ず」)
おすすめ度:★★☆
私が最初に使っていたのは、コンビの「調乳じょ〜ず」。保温専用のガラス製電気ポットで、70℃前後のお湯を保ってくれるタイプです。
ミルク用電子ポットを使うメリット・デメリットは次の通りです。
丸洗いできるのは潔癖気味の私にはとても良かったのですが、「一度沸騰させてから移し替える」というひと手間が産後1か月の体には地味に負担で、次第に別の方法を試すようになりました。
② 電気ケトル(ティファールなど)
おすすめ度:★☆☆
ミルク育児用に使っていたのは、ティファールの電気ケトルです。いわゆる一般的な電気ケトルで、今もキッチンで現役です。
電気ケトルを調乳に使うメリット・デメリットは次の通りです。
今はキッチンで、朝のコーヒーやインスタント味噌汁づくりなど「大人用のお湯」担当として大活躍していますが、夜間の調乳専用としてはやや相性が悪いと感じました。
③ 電気ポット(タイガーなど)
おすすめ度:★★★(現在のメイン)
いろいろ試して最終的に「これが一番ラク」と感じたのが、電気ポットでのお湯キープです。
我が家は、キッチン+リビングと寝室でフロア(階)が分かれている間取りなので、現在は寝室フロアに電気ポットを置いています。
とはいえ、我が家のように夜間授乳が続く時期や、寝室とキッチンがフロアで分かれている間取りだと、電気ポットがあるだけでかなり負担が軽くなりました。
④ まほうびん(水筒)【非推奨】
おすすめ度:おすすめできません
「夜間だけ寝室で調乳できれば…」と思い、最初は手持ちの水筒(魔法びん)で何とかならないか試そうとしました。手軽に始められるし、場所も取らないのは魅力です。
ただし、粉ミルクの衛生面を考えると、70℃未満まで冷めてしまったお湯で調乳してしまうリスクがどうしても拭えません。
赤ちゃんの安全を第一に考えると、魔法びんのお湯を「そのまま」調乳に使う方法はおすすめできないと感じ、我が家では採用をやめました。
【コラム】ティファール(電気ケトル)で粉ミルクを作っても大丈夫?
「ミルク ケトル だめ」「粉ミルク ティファール」「ティファール ミルク 作り方」あたりで検索して、このページに来てくださる方も多いようなので、ティファールなどの電気ケトルで粉ミルクを作ってもいいのか?について、少しだけまとめておきます。
結論から言うと、ティファール(電気ケトル)で沸かしたお湯自体は、粉ミルクに使ってOKです。日本の水道水であれば、一度しっかり沸騰させた「飲料水」として問題なく使えます。
ただし、厚生労働省やWHOが案内しているように、粉ミルクは70℃以上のお湯で溶かすことが前提です。ティファールを含むミルク用ではない電気ケトルだと、
- 毎回、ミルクのたびにお湯を沸かす必要がある
- 必ず一度100℃近くまで沸騰するので、お湯がとても熱い
- 夜間の授乳時は、「沸くのを待つ時間」がストレスになりやすい
- 保温ができないので、「少しだけ残しておく」ができない
なので、「ティファールのケトルでミルクを作るのは衛生的にダメ」ではなく、どちらかというと「ミルク ケトル だめ=毎回沸かすのがしんどい・夜間育児と相性が悪い」という意味で、私は電気ポットに乗り換えました。
一方で、日中の1〜2回のミルクだけなら、「ミルク ティファール」運用(=ティファールでお湯を沸かして粉ミルクに使う)は全然アリだと思います。家族のコーヒー・お茶にも使えるので、電気ポットを増やしたくないご家庭には向いています。
水道水&ティファールの組み合わせは?
「ミルク 水道水 ティファール」という検索も多いのですが、水道水をティファールで一度しっかり沸騰させるのであれば、粉ミルク用のお湯として使えます。
ポイントは、
- 朝イチの水道水は少し流してから使う
- 必ず一度沸騰させる(カルキ抜き&殺菌のため)
- 沸かしてから30分以内の70℃以上のお湯でミルクを溶かす
といった基本ルールを守ることです。
我が家の時短ワザ:お湯+常温いろはすを1:1で割る
ちなみに、我が家の現在のやり方は、「お湯」と「常温のいろはす」を1:1で混ぜるスタイルです。
やり方としては、
- まず、70℃以上のお湯だけで粉ミルクをしっかり溶かす
- そのあと、人肌まで冷ます代わりに、常温の「いろはす」を同量足して1:1にする
という手順です。最初に70℃以上のお湯で溶かしてから常温水で割るようにすれば、衛生面の基本を守りつつ、一気に飲める温度まで下げられるのでかなりの時短になりました。
もちろん、使うお水の種類ややり方について不安がある場合は、必ずミルク缶の表示やメーカー公式サイト、自治体・かかりつけ小児科の指示も合わせて確認してみてください。
最終的に落ち着いた我が家の調乳スタイル
いろいろ試行錯誤した結果、現在の我が家は、
- 寝室フロア:電気ポット(保温メイン・夜間授乳用)
- キッチン:電気ケトル(ミルク以外の飲み物・料理用)
という二刀流スタイルに落ち着きました。
キッチン+リビングと寝室がフロア(階)で分かれているので、夜中に階段を降りてお湯を沸かしに行かなくて良いだけで、本当に楽になりました。
また、買ったものを全て手放すのももったいないので、調乳じょ〜ずと魔法びんは手放しつつ、電気ポットとケトルは用途を分けて使い続けています。
電気ケトルは今も、朝のコーヒーやインスタント味噌汁づくりなど「大人の生活」に役立つ相棒としてキッチンで大活躍しています。
ウォーターサーバーも検討したけれど…
ミルク育児をしていると、ウォーターサーバーも一度は候補に上がると思います。私も例にもれず検討しました。
一方で、ママ友の中には
「ウォーターサーバーを置いたことで、5歳の子どもが自分でお水を飲むようになってくれた」
というポジティブな話も聞きました。
ミルクの調乳だけでなく、家族全体の飲み物環境も含めて考えると、各家庭でメリット・デメリットはかなり変わってくるなと感じています。
粉ミルクを調乳するときに気を付けること
厚生労働省やWHOでは、粉ミルクを調乳するときの衛生面について、次のようなポイントに気を付けるよう案内されています。

ミルク育児は、どうしても「少しでもラクしたい気持ち」と「安全に作りたい気持ち」の間で揺れがちですが、まずはこの基本を押さえた上で、自分の生活スタイルに合う方法を選ぶのがおすすめです。
この記事が、ミルクの調乳方法に悩んでいる方や、「どの道具を買うべきか迷っている…」というママ・パパの参考になれば嬉しいです。

